寒さが厳しい冬の季節、多くの人にとっての深刻な悩みは「手冷え」ではないでしょうか。手が冷える影響で指先の感覚が鈍くなると、作業の正確性が低下するだけでなく、ケガをするリスクも増えるため注意が必要です。
こうした寒さによる問題を解決する策として、注目を集めているのが「ハンドウォーマー」です。そこで今回は、ビジネスやアウトドアで人気を得ているハンドウォーマーを紹介します。ハンドウォーマーの特徴から手袋との違い、購入する際の注目ポイントも解説します。また、ハンドウォーマー以外の最新防寒グッズにも触れているため、防寒具を探している人には参考になる情報です。
ハンドウォーマーとは?
ハンドウォーマーは「指なし手袋」として広く認知されています。手首の甲から手首までを覆い、温かさをキープする防寒具です。指先が自由に動かせる点から、ビジネスやプライベートにいたるまで幅広く活躍できます。
また、スマートフォンやタブレットの操作は、手袋では反応しない場合があります。しかし、ハンドウォーマーは指先の自由がきくため、こうした機械操作に影響を与えることもありません。
さらに、ハンドウォーマーはファッション性にも優れています。指先が見える仕様のため、自慢のネイルを周囲にアピールしたい女性には大きなメリットです。このように、暖かさと機能性を兼ね備えたハンドウォーマーは、現代人にとって理想的な防寒具といえるでしょう。
素材の違い
ハンドウォーマーの素材は主に4種類あります。
1.シルク
シルクは「かぶれ」などの肌トラブルが起きにくい特性を持ちます。また、天然素材の強みである静電気が発生しにくいため、冬場の使用に適しています。
2.コットン
コットンは吸水性や吸湿性に優れ、洗濯も手軽にできる点から日常的に使用するには扱いやすい素材です。
3.ウール
保温性の高さと消臭効果があるため、長時間使用しても快適さがキープできるのは、ほかにはない魅力です。ただし、ほかの素材よりも毛玉ができやすい点はデメリットです。
4.カシミヤ
柔らかくて軽量でありながら、高い保温性を持つ素材です。しかし、カシミヤ製品は他素材に比べ、価格が高くなる傾向があります。また、デリケートな素材のため、洗濯時は取り扱いに注意が必要です。
ハンドウォーマーの特徴
ハンドウォーマーには魅力的な特徴が多くあります。ここでは、とくに注目すべき5つの特徴を紹介します。
装着のまま手先が使用できる
ハンドウォーマー最大の特徴は、装着したまま手先が自由に使える点です。パソコンのタイピング、スマートフォンの操作など、手袋をした状態で多くの作業ができる点は、ハンドウォーマーの魅力といえます。
装着しても蒸れにくい
一般的な手袋は、寒さから手を守るために密封性を持たせています。しかし、この密封性が長時間の使用によって蒸れを引き起こします。手袋内の蒸れは手のかゆみや湿疹など、さまざまな皮膚トラブルを引き起こすかもしれません。
しかし、ハンドウォーマーは指先が露出しているため、通気性を担保しています。長時間の装着でも手が蒸れにくいのは、ハンドウォーマーの強みといえるでしょう。
血行がよくなる
ハンドウォーマーは、手首までしっかりと保護する防寒具です。手首を保温することで体の血行を促進し、手指の冷えを改善する効果が期待できます。手先の冷えは体全体のコンディションにも影響するため、血行改善が見込めるのはハンドウォーマーの大きな強みといえます。
ケガの抑制
ハンドウォーマーは、指先以外であれば確実に保護します。作業中に手が寒くて感覚が鈍くなると、作業効率だけでなく安全性にも影響を及ぼします。ハンドウォーマーの使用は、寒い季節の安全対策として有効な手段といえるでしょう。
ファッション性の高さ
ハンドウォーマーは、ファッション性の高さも魅力のひとつです。さまざまなメーカーが販売している点をみても明らかです。たとえば、カジュアルな装いにもマッチするモコモコ素材や、上品な雰囲気を持つシルク素材のハンドウォーマーなど多種多様です。
また、色やパターンの選択肢も豊富なため、その日のコーディネートに合わせたハンドウォーマーをチョイスできるでしょう。このように、ハンドウォーマーは単なる防寒具ではなく、ファッションアイテムとしての役割も果たしています。
ハンドウォーマーを選ぶときの3つのポイント
ハンドウォーマーは、適当に選んでしまうと購入後に後悔する可能性があります。自分に最適なものを選ぶには、これから紹介する3つのポイントを理解する必要があります。ひとつずつ見ていきましょう。
耐久性
耐久性が高ければ厳しい環境でも耐えられるため、こまめに買い替える必要がありません。反対に、耐久性が低ければ破損してしまう可能性が高まります。そのため、耐久性を求めるならば、摩擦や引っ張りに強い耐性を持つナイロンやポリエステル素材がおすすめです。
機能性
ハンドウォーマーは保温性や機能性が魅力ですが、近年その機能性はさらに進化を遂げています。例をあげると、モバイルバッテリー内蔵のハンドウォーマーなどです。バッテリー搭載により、自分の好みに合わせて温度調整が可能です。
このように、ハンドウォーマーの機能性は常に進化を続け、利用者の生活を便利にしています。
保温性
保温性はハンドウォーマーを選ぶ際の重要な判断材料です。しかし、どの素材を選ベばよいかは使用するシーンや環境によって異なります。室内作業で使用するのであれば、極度の保温性は必要ありません。一方、屋外作業やアウトドアで使用する場合は、高い保温性が求められます。
ハンドウォーマー以外の最新防寒グッズ

ここでは、ハンドウォーマー以外の最新防寒グッズを紹介します。ハンドウォーマーと組み合わせることで、さらなる保温効果が期待できます。
首回り
首回りに効果的な防寒グッズは、ネックウォーマーです。首筋は体温の逃げやすい部位であるため、しっかりと「暖」をとることで健康維持に直結します。また、最近販売されているネックウォーマーは、保温機能だけではありません。
体温調整が可能なものから、冷温が切り替えられるものも登場しています。なお、ネックウォーマーの価格は2,000円台、高品質になると1万円以上する商品もあります。
頭部の防寒
頭部は体温を失いやすい部位であるため、適切な防寒対策は必須です。なかでも、耳まで保護できるキャップは快適性と機能性の高さから人気のアイテムです。また、最近販売されているキャップは防水性と透湿性も兼ね備えています。
これらの性能により、小雨が降るような天候でも頭部をしっかりと保護できます。なお、販売価格は1万円程度と一般的なキャップに比べて高価です。しかし、高い防寒性能と利便性を考慮すれば、十分に価値のある防寒グッズといえるでしょう。
まとめ
本記事では、防寒対策として注目されている「ハンドウォーマー」について解説しました。寒い季節の天敵である「手冷え」から手を守るハンドウォーマーは、プライベートやビジネスに関わらず多くの人が支持する人気の防寒具です。
また、素材やデザインの選択肢も豊富でファッションアイテムとしても活用できます。現在、ハンドウォーマーを探している人は、今回の情報を参考に自分に最適な防寒具を選んでください。