介護服は高齢者や体の不自由な人が、自立した生活を送るために考案された特別な衣服です。普通の衣服とは異なり、着脱のしやすさ、機能性、快適性を重視した設計で作られています。しかし、介護服がいつ必要になるかは家庭によってさまざまです。
そのため、いざ介護服が必要になっても購入場所がわからなければ早急に準備ができません。そこで今回は、介護服の購入場所について詳しく解説します。記事内ではおすすめの店舗も紹介しているため、現在介護服を探している人にぴったりの内容です。
介護服とは？
介護のストレス軽減を目的に作られたものが介護服です。質の高い介護を行うには、時間や体力を節約できる衣服が求められます。それゆえ、介護服には「心地よさ」、「扱いやすさ」、「着脱が簡単」の3つが重要で介護服は年々進化を続けています。
介護服と通常服との違い
高齢者や体の不自由な人が愛用する介護服ですが、通常の衣服とどのような違いがあるのでしょうか。ここでは介護服と一般的な衣服との違いを説明します。
衣服の脱ぎやすさ
介護を必要とする人は、体の麻痺（まひ）や筋力が衰えているかもしれません。1日に何度も着替える場合の体力的負担は相当なものです。介護服は介護が必要な人の負担軽減を目的として設計されています。
たとえば、前開きのデザインや袖穴（アームホール）が広く開いているなどの仕様です。このように、通常の洋服と異なる特性が付加されていることで介護者の負担を軽減しています。
機能性
高齢者や体の不自由な人は、自分の体温を上手にコントロールできない可能性があります。冬の寒い時期や40℃近くに到達する夏場に体温調整ができないと、体調を崩したり病気にかかったりするかもしれません。
したがって、季節に関わらず体温調整できる機能性の高い介護服が求められます。また、名前が書ける介護服も大変便利です。老人ホームなどの施設で複数人と生活する際、ほかの人の衣服と混ざってしまう恐れがあります。
そのようなときも名前が書いてあれば自分の衣服をすぐに判別できます。これは、介護服が持つべき機能性のひとつといえるでしょう。
耐久性
介護が必要な人は食事やトイレなどで衣服を汚すこともあるため、洗濯回数も通常よりも多めです。その分、介護服には複数回の洗濯にも耐えうる耐久性が求められます。反対に耐久性が低いと傷みの進行が早くなるため、介護服の買い替えなどで経済的に圧迫する可能性があります。
安全性
介護を必要とする人は転倒やつまずきなど、ケガの危険が常に考えられます。こうした事故を未然に防ぐには、安全性の高い介護服を選ぶとよいでしょう。例をあげると、裾がひもやゴムで絞れる仕様がおすすめです。
裾を絞ることで裾が下がらなくなるため、つまずき防止に役立ちます。また、トイレでズボンを下げるときも裾が床に付着するのを防ぐ効果もあります。
介護服が購入できる場所
介護服は、どこでも購入できるわけではありません。それでは介護服はどこで購入すればよいのでしょうか。ここでは介護服が購入できる場所を詳しく解説します。
店舗での購入
店舗での購入は素材の質感や機能性、デザインなどを確認できるスタンダードな購入場所です。また、試着室のある店舗であればサイズ感や着心地も確認できるため、購入後のミスマッチがありません。
さらに、自分の希望や用途も販売員に相談できるため、初めて介護服を購入する人にはおすすめの購入場所といえるでしょう。
ネットショッピングサイトを利用しての購入
ネットショッピングサイトは価格、機能性、デザインなど、数多くの要素を比較できるため、自分に最適な商品が発見しやすい点は大きなメリットです。また、レビューや評価を参照することで実際の使用感や満足度の把握もできます。
しかし、ネット購入は試着ができないため、購入後にミスマッチが発生するリスクは否めません。とくに介護服は着用者の快適さや安全性が求められるため、サイズ選びは慎重に行いましょう。
-
-
介護服を探す
クリニックユニフォーム 通販サイト、ユニフォームの通販ならUniform Worldへ。ワークユニフォーム（作業着、作業服）オフィスユニフォーム（事務服、会社制服、オフィスウェア）、クリニックユニフォ ...
uniformworld.net
カタログを利用した購入
介護服は専用カタログからも購入可能です。紙面カタログやWEBカタログなど、さまざまなメーカーが発行しています。ネットショッピングサイトとは異なり、介護商品に特化した内容になっているため商品検索に時間がかかりません。
自分に適した介護服が効率よく発見できる点は、忙しくて時間がない人には大きな魅力といえるでしょう。
介護服を購入する際のおすすめ店舗
ここでは介護服を購入するときにおすすめできる店舗を紹介します。具体的なおすすめ理由にも触れるため、介護服を購入する際の参考にしてください。
ファッションセンター
全国展開しているファッションセンターは介護服を多く取り扱っています。ファッションセンターのおすすめポイントは、リーズナブルな価格帯と利便性の高さです。介護服は使用頻度が高いため、複数枚持っておくのが一般的です。
そのため、リーズナブルな価格帯で購入できるのは大きな魅力といえるでしょう。また、全国に多くの店舗を有しているため、どこに住んでいてもアクセスが容易な点も利用者にはうれしいメリットです。
地域密着型のスーパー
さまざまなテナントが入るショッピングモール内のスーパーも介護服を取り扱っています。休日を使って食料品や生活雑貨などの買い物ついでに介護服を選ぶことも可能です。忙しい日々のなかで時間を効率的に使いたい人には便利な選択肢といえるでしょう。
介護服を選ぶときに注目するポイント
介護服はさまざまなデザインや仕様があるため、どれを選べばよいか悩んでしまう人も多いのではないでしょうか。ここでは介護服を選ぶ際に注目するポイントを絞って紹介します。
上着が前開き
介護服を選ぶときに一番重要視するのは着脱のしやすさです。着脱のしやすさを考えると、上着が前開きでボタンも外しやすいホックボタン式の介護服を選びましょう。この仕様の介護服であれば、介護する側もされる側も体力的な負荷やストレスを大幅に軽減できます。
これは介護を受ける人の生活の質を向上させるだけでなく、介護者の作業効率と時間短縮に大きく貢献できます。
アームホールの広さ
介護を求める人のなかには、腕の上下運動が困難なケースも存在します。肩関節の可動域が限られたり上肢の筋力が弱まっていたりする場合、袖に腕をとおすことも難しい作業です。そこで、アームホールが広い介護服であれば袖をとおす動作がスムーズに行えます。
上着の前開きとともに、アームホームの広さも介護服を選ぶうえで重要なポイントといえるでしょう。
ズボンはウエスト周りがゴムでできている
ズボンは上着同様、前開きでできているものが望ましいです。理由としては、急なイレギュラーでもスムーズに対応できるからです。たとえば、トイレに行きたい場合、ズボンの着脱に手間取ってしまうとトイレに間に合わずに周囲を汚してしまうかもしれません。
このような状況を改善するため、ウエスト周りがゴムでできているズボンがおすすめです。
まとめ
介護服は高齢者や体に障害を持つ人が安心して生活できるために考案された特別な衣服です。購入する際は、機能性はもちろん、耐久性や安全性、快適性を考慮することが重要です。記事内では介護服の特徴から実際に購入できる場所やおすすめ店舗まで幅広く紹介しました。
そして、初めて介護服を購入する人向けに選ぶ際の注目ポイントもわかりやすく解説しました。介護服の購入を検討中の人は、今回の記事を参考に状況に応じた最適な介護服を見つけてください。