作業着を着用する現場では、どのような「インナー」を着るかによって作業効率や快適さが変わります。飲食店や工場、医療・建設現場など、長時間の立ち仕事やハードワーク、温度差のある環境では、体温調整や汗対策、疲労軽減が欠かせません。
つい適当なシャツで済ませてしまいがちなインナーですが、正しく選べば快適さが大きく変わります。この記事では、作業着の中にインナーを着るメリットや、選び方のポイントをわかりやすく解説します。
作業着の中にインナー・コンプレッションインナーを着るメリット
作業着の中にインナーを着る主なメリットは、次のとおりです。
- 天候や気温に合わせて体温調節ができる
- 高温多湿な環境でも快適に過ごせる
- 怪我防止や疲労軽減につながる
- コーディネートを楽しめる
インナーを適切に選んで着用することで、作業中の快適さが大きく変わってきます。それぞれのメリットについて詳しく紹介します。
天候や気温に合わせて体温調節ができる
インナーを着るメリットの一つ目は、体温調節がしやすくなることです。作業着だけでは、急な気温の変化や職場環境に対応しづらい場合がありますが、インナーを活用すれば、屋外・室内、暑い・寒いなどのさまざまな環境に合わせて柔軟に調整できます。
冬場には裏起毛で暖かさをプラスする、夏場にはひんやりする素材や紫外線をカットできるなど、さまざまな機能が備わったインナーが登場しています。季節や現場の環境に応じて適切なインナーを選べば、快適な状態を保ちやすくなるのです。作業着だけでは補えない効果をプラスできる点は、大きなメリットでしょう。
高温多湿な環境でも快適に過ごせる
「夏にインナーを着ると暑いのでは?」と思う方は少なくないでしょう。しかしもしもインナーを着ていなければ、作業着が直接汗を吸って肌にベタベタとはりついてしまい、快適性は失われます。また乾きにくい素材だと汗で湿った状態がずっと続き、不快感が増してしまうでしょう。
インナーには、汗をかいても吸収してすぐ乾いてくれる吸湿・速乾の機能が備わったタイプもあります。このような機能のあるインナーを着れば、高温多湿な環境においても快適に過ごせます。
怪我防止や疲労軽減につながる
インナーは、身体を保護する役割もあります。夏場は薄手の作業着を着ることが多く、作業内容によっては布地が破れて肌を傷つけるリスクがあります。しかし、インナーを着ていれば、そうした怪我のリスクを低減できます。
また最近では、身体へのさまざまなサポート効果をもたらすコンプレッションインナーも多数展開されています。コンプレッションインナーは、伸縮性の高い生地によって身体に圧力をかけるウェアです。コンプレッション(着圧)によって、筋肉のムダな動きや力の分散を抑え、身体への負荷を軽減します。
ハードワークや立ちっぱなしなどによって身体のダメージが日々蓄積すると、怪我につながる恐れもあります。しかしコンプレッションインナーであれば、怪我防止と疲労軽減にも役立つでしょう。
コーディネートを楽しめる
インナーは実用性だけでなく、ファッションの観点から楽しめることもメリットの一つです。
最近では、アウトドアやスポーツシーンにも使えるような、デザイン性の高いインナーが多数販売されています。カジュアルな色使いやデザインのインナーを取り入れることで、作業着との組み合わせにアクセントが加わり、見た目の印象も変えられるでしょう。
作業着のイメージを払拭し、自分らしいコーディネートを楽しめるのもインナーを取り入れる魅力の一つです。
作業着の中に着るインナー・コンプレッションインナーの種類
インナーと一言でいっても、いくつかの種類があります。主なインナーの種類は以下のとおりです。
- 半袖・ノースリーブ
- 長袖
- パンツ
- アームカバー
- レッグカバー
インナーのメリットで紹介したように主な役割は体温調節や怪我防止ですが、種類によっては独自の効果を持つものもあり、それぞれ役割は異なります。一つずつ詳しく紹介します。
半袖・ノースリーブ
半袖やノースリーブのインナーは、主に春夏に活躍します。肌に触れるとひんやりする「接触冷感」機能や、汗の吸収と素早い乾燥を促す「吸汗速乾」機能などが備わった商品が多いです。これらの機能があれば、夏の暑い環境での作業も快適にしてくれるでしょう。
ただし、「接触冷感」や「吸汗速乾」機能は、半袖やノースリーブだけでなく長袖などのほかのアイテムにも使われていることがあります。袖の長さは、作業のしやすさや安全性にも影響するため、作業内容や環境にあわせて取り入れてみてください。
長袖
長袖のインナーは、オールシーズン活躍してくれます。ただし機能の種類が多数あるため、季節や環境によって選び分ける必要があります。
たとえば春夏シーズンであれば、半袖・ノースリーブと同じように「接触冷感」「吸汗速乾」機能が備わったものを選ぶと快適性がアップします。反対に秋冬シーズンであれば、汗を吸収して発熱する「吸湿発熱」機能や、裏起毛で保温性を向上させたインナーなど、防寒効果を高めるインナーを選ぶ必要があります。
また長袖は肌の露出を抑えるため、怪我や紫外線から保護してくれる効果も期待できます。
パンツ
ボトムスの下に履いて使用するパンツタイプのインナーもあります。長袖のように「接触冷感」「吸汗速乾」や、防寒効果を高める機能が備わっているなど、季節によって機能などはさまざまです。
またコンプレッション機能付きのタイプであれば、下半身の筋肉をサポートし、疲労軽減や怪我防止にもつながります。作業環境や季節に応じて、適した素材や機能を選ぶことがポイントです。
アームカバー
アームカバーは、腕を保護する筒状のカバーのことで、手首から二の腕にかけてつけるタイプが一般的です。作業着が半袖の場合、アームカバーをつけて怪我や紫外線を防止する目的で使われます。また着脱によって、体温調節する役割もあります。
最近のアームカバーは、色や柄も豊富にありデザイン性の高い商品が販売されています。シンプルな作業着におしゃれなアームカバーを組み合わせて、ファッションを楽しむ用途でも取り入れられるでしょう。
レッグカバー
レッグカバーは、脚を保護するカバーです。春夏シーズンは、冷感素材で暑さを軽減したり日焼けを防止したりする機能が施された商品が多く、秋冬シーズンになると保温機能が施されたものが増えます。
またコンプレッション機能が備わったレッグカバーもあります。疲労を軽減したり回復を早めたりする効果があるため、ハードな作業にもおすすめのアイテムです。
作業着の中に着るインナー・コンプレッションインナーの選び方

作業着に合わせるインナーによって、汗による不快感や体感温度、動きやすさまで大きく変わります。ここでは、作業着の中に着るインナー選びで押さえておきたいポイントを紹介します。
生地や素材をチェックする
インナーを選ぶうえで、まず注目したいのが「生地や素材」です。それぞれに特徴があり、季節や用途に応じて最適なものを選ぶことで、より快適に作業できます。
【夏用インナーの代表的な素材】
- ポリエステル
軽量で乾きやすく、シワになりにくいため、毎日の使用に便利です。
- ナイロン
高い耐久性があり、型崩れしにくいので長持ちしやすいです。
【冬用インナーの代表的な素材】
- ウール
優れた保温性があり、寒い季節でも体温をしっかりキープします。
- メリノウール
保温性に加えてチクチクしにくく、優しい肌触りです。
インナー・コンプレッションインナーの機能を確認する
インナーは生地・素材の違いだけでなく、快適さを支えるさまざまな機能がプラスされています。作業環境や季節に応じて、以下のような機能をチェックして選びましょう。
- 「吸汗速乾」機能
汗を素早く吸い取り拡散するため、蒸れにくく快適です。冬は汗冷えも防げます。
- 「接触冷感」機能
肌に触れたときにひんやり感を与え、暑い時期でも快適です。
- 「抗菌・防臭」機能
汗による臭いを抑え、清潔感をキープできます。
- 「UVカット」機能
屋外作業時に、日焼けから肌を守ってくれます。
快適に過ごしたい場合はコンプレッションインナーがおすすめ
より高い快適性とパフォーマンスを求めるなら、近年注目されているコンプレッションインナーがおすすめです。身体にフィットして圧力をかけることで、筋肉の無駄な動きを抑え、疲労の蓄積を防ぎます。
さらに心拍数の上昇を抑えたり、回復をサポートしたりする効果も期待できるため、作業中のダメージ軽減にもつながります。ハードワークを少しでも快適に、ラクに乗り切りたい方におすすめです。
【季節別】おすすめのインナー・コンプレッションインナーの選び方
インナーにはさまざまな素材や機能性などがあるため、季節によって最適なインナーは異なります。ここでは、春夏と秋冬、そしてオールシーズンに分けて、インナーの選び方を紹介します。
【春・夏】吸水性・速乾性の高いインナー
春夏のインナーは、「吸水性」と「速乾性」に優れたものがおすすめです。汗を素早く吸収して乾かしてくれるため、べたつきにくくサラッとした着心地が続きます。
さらに、「接触冷感」のある素材なら、着た瞬間からひんやりとした涼しさを感じられ、夏の作業も快適です。通気性の高いメッシュ素材や、日差しを防ぐ「UVカット機能」付きのタイプも、暑い季節におすすめです。
【秋・冬】保温性の高いインナー
気温が下がる秋冬は、保温性の高いインナーを選びましょう。寒さで筋肉がこわばると怪我のリスクも高まるため、体温を保てるかどうかはとても重要です。
おすすめは、暖かさをしっかりキープできる「裏起毛タイプ」や、汗を吸って発熱する「吸湿発熱素材」です。冷えから体を守り、快適に作業できます。ただし、厚手すぎると動きにくくなってしまうため、生地の厚さにも注意して選ぶことがポイントです。
【オールシーズン】混紡素材のものを選ぶ
季節を問わず使える、オールシーズンタイプのインナーもあります。ポリエステルと綿を組み合わせた混紡素材のインナーは吸汗性と速乾性が備わっており、春夏は1枚で着用し、秋冬はインナーとして活用できます。混紡素材のものは1年中快適に使えるため、コストパフォーマンスを重視する方にもおすすめです。
作業着の中に着るインナー・コンプレッションインナーのサイズの選び方
作業着の中に着るインナーのサイズは、大きすぎても小さすぎても着心地や作業のしやすさに影響してしまいます。ぴったりと身体のサイズに合っているものが理想的です。購入する前に
きつすぎないか、ダブついたりしていないかをしっかりと確認してから選んでみてください。
作業着におすすめのインナー・コンプレッションインナーを紹介!
ここからは、作業着におすすめのインナーを紹介します。屋外作業や製造現場などで着る商品選びの参考にしてください。
【CUC】8690 長袖コンプレッション(パッド付き)
長袖タイプのインナーです。ストレッチ性のある接触冷感ナイロン生地を使い、汗をかきやすい部分には通気性・接触冷感性のある極涼メッシュ生地を使用しています。動きやすくムレにくく、ニオイをおさえる脇消臭テープ付きです。肩には補強パッドがあり、ハードワークの作業にもおすすめです。インナーとしてはもちろん、これ1枚でも安心して着用できます。
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【CUC】8690 長袖コンプレッション(パッド付き)
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【CUC】8691 半袖コンプレッション(パッド付き)
同じくCUCの商品で、半袖タイプのインナーです。こちらも、ストレッチ性のある接触冷感ナイロン生地と、極涼メッシュ生地が採用されています。夏のハードワークに重宝する1枚です。
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【CUC】8691 半袖コンプレッション(パッド付き)
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【CUC】8695 インナーパンツ
上記で紹介した長袖・半袖と同じ、CUCのインナーパンツです。素材も同様に、接触冷感ナイロン素材と極涼メッシュ生地を採用し、股部分には消臭テープもついています。上下セットで揃えておくと重宝するアイテムです。
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【CUC】8695 インナーパンツの詳細はこちら
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【住商モンブラン(MEDICAL)】CE423 Tシャツ 男女兼用 8分袖 黒
こちらは、やわらかくフィットするインナーTシャツです。素材は、綿60%・ポリエステル40%のため、綿の肌触りと通気性、ポリエステルの速乾性とシワになりにくさを兼ね備えており、心地よく着用できます。オールシーズン着用できるインナーです。
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【ヤギコーポレーション(RISERVA)】R8190 七分袖Vネックインナー
七分丈かつVネックのインナーで、肩まわりにストレスがない作りのインナーです。ストレッチ機能と吸汗速乾機能を兼ね備え、カラーバリエーションも豊富になるため、使いやすい1着です。医療用のウェア「スクラブ」のインナーとしてもおすすめです。
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【ヤギコーポレーション(RISERVA)】R8190 七分袖Vネックインナー の詳細はこちら
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【ヤギコーポレーション(RISERVA)】R8191 九分袖タートルネックインナー
上記の七分袖Vネックインナーと同じく、肩まわりにストレスがない作りで、ストレッチ機能と吸汗速乾機能を兼ね備えているため、さわやかな着心地をキープできます。九分丈かつタートルネックのため、秋冬シーズンにおすすめです。
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【ヤギコーポレーション(RISERVA)】R8191 九分袖タートルネックインナー の詳細はこちら
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【ガードナー】DM310 インナーシャツ半袖
こちらのインナーシャツは、生地の表面を凹凸にすることで接触面積を少なくし、さらりとした肌触りを実現しています。また伸縮性と通気性を兼ね備えているため、着心地のよい1枚です。
さらに低発塵機能を備えているため、ホコリや糸くずの発生も抑えられます。衛生的な環境が求められる、食品工場などでも重宝する1着です。
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【ガードナー】DM300 インナーシャツ長袖 の詳細はこちら
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【ガードナー】DM300 インナーシャツ長袖
こちらもガードナーの商品で、長袖タイプのインナーシャツです。半袖タイプと同じ生地のため、伸縮性と通気性を兼ね備え、さらりとした肌触りで着用できるインナーです。秋冬シーズンに活躍してくれます。
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【ガードナー】DM300 インナーシャツ長袖 の詳細はこちら
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【ガードナー】DM354 インナーパンツ
こちらもガードナーの商品で、上記の2商品と同じラインナップのインナーパンツです。伸縮性と通気性を兼ね備え、さらりとした肌触りで着用できることはもちろん、ウェスト部分はゴムのためストレスのない履き心地です。またお尻の部分にポケットもついているため実用的です。
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【ガードナー】DM354 インナーパンツ の詳細はこちら
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まとめ
作業着の中にインナーを着用することで、快適性の向上や体温調節、怪我防止、疲労軽減など、多くのメリットが得られます。インナーの種類や機能はさまざまあり、現場環境や季節に応じて適切なものを選ぶことで、作業効率や快適性が高まります。いつもの作業着にプラスするだけで、作業中のストレスが軽減され、パフォーマンス向上にもつながるでしょう。
今の作業環境をより快適にしたい方は、ぜひ自分に合ったインナーを取り入れてみてください。