空調服を着ているのに涼しくない？涼しく着るコツと効果倍増させるアイテムを紹介

「空調服」は、夏場の暑い日に欠かせないアイテムになりつつあります。一昔前までは空調服はありませんでしたが、近年では多くの方が空調服を着て作業をされています。適切な方法で空調服を着用できれば、真夏の暑い日にも涼しく感じ、作業の効率化を図れます。そこで今回は、空調服を着ていても涼しくない原因や効果を倍増させるコツやアイテムについてご紹介します。空調服の購入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

空調服の必要性

暑い夏の日に作業服を着用される方にとって、空調服は必須アイテムといえるでしょう。真夏日や猛暑日になると、エアコンの効いていない環境での作業はとても大変です。空調服があれば、暑い日でも涼しく快適に作業できるため、うまく活用していきましょう。
空調服は、畑仕事や現場仕事などでも便利で、空調服があるだけで作業の効率が上がります。涼しく感じられることから、熱中症の予防にも効果が期待できます。空調服が普及してきた背景により、現在ではさまざまなカラーバリエーションがあります。自分の好みの空調服も選びやすくなっているため、気に入ったものを見つけていきましょう。

空調服が涼しい理由

空調服を着用した際に涼しく感じる原理は、汗が大きく関係しています。取り付けられたファンの風が体に当たることにより涼しく感じると思われますが、実際は汗が乾くときに蒸発する気化熱により涼しく感じるのが空調服の仕組みです。そのため、そもそも汗をかいていない状態では、空調服を着用していてもあまり涼しく感じられません。
空調服の中で汗をかき、上手く空気を循環させることができていれば、涼しく感じられます。空調服を着用しファンを稼働すると涼しさを感じますが、一方で適した方法で空調服を使用しないと効果を実感できないため注意が必要です。

空調服が涼しくない原因とは？

空調服を着て、ファンを起動させれば必ず涼しくなるとは限りません。空調服の特徴を理解して、適切な方法で利用しないと涼しく感じることはありません。そして空調服にもさまざまな種類があり、それぞれの服によって性能が異なります。ここでは、どのようなときに空調服が涼しく感じないのか、具体的にみていきましょう。

汗をかいていない

空調服の特徴を紹介した際にも述べましたが、「汗をかいていない状態」では空調服を作動しても涼しく感じません。空調服は、汗をかいた状態でファンを回すことにより、涼しくなる仕組みだからです。ファンから涼しい風が出ると考える人もいますが、空調服には熱交換器は搭載されていないため、エアコンのように冷たい風が出るわけではないのです。汗をかいていない状態で空調服を使用した場合、外気の温度と同じ温度の風が吹いているだけなので生暖かい風を感じて涼しさは感じられません。

サイズがあっていない

サイズがあっていないと、空調服の本来の力を発揮しません。空調服が大きすぎると衣類のあいだに隙間ができて、ファンで発生した風が逃げてしまいます。空調服を着用して涼しさを感じためには、密封性が非常に重要です。ご自身の体に適したジャストなサイズの空調服を選び、着用する必要があります。
また、逆にサイズが小さすぎる空調服を着用すると、空調服全体に空気を送れずに涼しく感じられません。ファンから発生する風が、空調服のなかで上手く循環することで涼しくなります。風が上手く循環されていないと空調服のなかで汗が蒸発しづらくなり、涼しくならない原因となってしまいます。

空調設備の劣化

空調設備が劣化していると、涼しさを感じられない場合があります。空調服のバッテリーが劣化すると、適した電力を与えられず、風量が弱くなる場合があります。空調服を繰り返して充電し続けているとバッテリーの劣化につながるため、風量が弱くなったと感じたら新しいものに買い替えを検討する必要があります。
また、長年使っていると空調服のファンの力が弱くなるケースもあります。ファンに汗が染み込んでいる場合や、ホコリが入ってしまうことで故障することもあります。もし上手くファンが起動できていない場合は、購入した際の保証書などを確認し、購入したお店に修理や交換について問い合わせすることをおすすめします。

インナーの素材

インナーの素材によっても、空調服が涼しく感じられない場合があります。空調服は、インナーとして着ている服に汗がついている状態でないと涼しさを感じられません。したがって、インナーの素材が吸水性に優れたものでないと、うまく効果を実感できないことになります。空調服を使用する際は、吸水性に優れたインナーを着用する必要があります。

空調服の接触不良

空調服が接触不良を起こしている場合は、うまく作動しないことがあります。その場合は、ファンがちゃんと動いているかどうか一度確認してください。モーターの音が鳴っていても、ファンが何かしらの原因でうまく回っていない場合があります。その場合は、自分で直せる場合は修理し、原因がわからない場合は購入したお店で修理してもらいましょう。

作業用空調服を涼しく着るコツ

作業をしながらも涼しく感じられるように、作業空調服の着るコツを知っておくことが大切です。ここでは、空調服を涼しく着るコツについていくつかご紹介します。

風向きを変えてみる

涼しさを感じられないときは、空調服の風向きを変えてみましょう。とくに日差しが当たる背中は、熱を感じやすい部分です。風向きを変えて背中に風が当たるようにすると、より涼しく感じられるでしょう。

また、空気の循環をよくすることで涼しさを感じられるため、空調服の内部全体の風通しがよくなる向きに風向きを合わせるのも重要です。ただし、空調服の種類によっては、風向きを変えられないものもありますので購入前に事前に確認してください。

日の当たらないところにいく

空調服を着用しても涼しく感じられない場合は、日の当たらないところで涼むことも大切です。日差しの下では、空調服の涼しさが感じられない場合があります。日陰で一度休憩を挟んでから作業を再開すると、また涼しさを感じられるでしょう。日の当たるところでの長時間の作業は熱中症の原因にもなるため、適宜休憩を入れながら作業をします。

定期的に水を飲む

定期的に水を飲むことも意識しましょう。水を飲まないと、発汗作用が悪くなります。のどが渇いてしまう前に、こまめに水を飲む必要があります。また、空調服を着用し涼しく感じるからといって水を飲まないのは、熱中症を引き起こすリスクが高めるため注意が必要です。空調服をより有効的に使用するためにも、水分補給は欠かせません。

首を冷やす

空調服を利用しつつ首を冷やすと体温を下げられ、より涼しく感じます。首や脇は血管がたくさん通っているところなので、冷やすことにより体温を一時的に下げられます。体温が下がることに加えて、空調服のファンの風で汗を乾かせるため、さらに涼しく感じられます。猛暑日など、とくに暑い日には首元を冷やすようにしてください。

作業用空調服を涼しくさせる効果アイテム

空調服を着るのと着ないのとでは、体感温度がかなり違います。暑い日には空調服を着用するのは必須ですが、それに加えてさらに効果的に冷やすアイテムがいくつかあります。涼しくさせるアイテムを併用しながら、効率よく体内温度を下げていきましょう。

冷たく感じるインナー

作業服を涼しくさせるアイテムとして、冷感インナーの着用をおすすめします。冷感インナーは冷たい肌触りが特徴で、空調服との相性も抜群です。撥水性に優れており、汗が乾くとひんやり感じられます。もし、空調服を着用しても涼しく感じないときはインナーが原因の場合もあるので、冷感インナーを着用してみてください。

保冷剤

効率よく涼しくさせる方法として、保冷剤の使用も検討しましょう。空調服の中には、保冷剤が入れられるポケットが用意されていることがあります。保冷材のポケットがある場合は、冷凍庫で冷やした保冷剤を入れることで、空調服内の空気が冷え、涼しく感じます。
空調服によっては、保冷剤を入れるポケットがない場合があるため、ポケット付きの空調服を購入することをおすすめします。もし空調服に保冷剤を入れるポケットがない場合には、タオルに保冷剤を巻いて首周りを冷やしつつ作業すると効果的です。体温を下げると涼しく感じるので、ぜひ試してみてください。

作業用空調服が涼しくなければ原因を探ろう！

もし空調服を着用していて、思うような涼しさを感じられない場合は原因を探ることが重要です。空調服の故障の場合もありますし、そもそもサイズが合っていない場合もあります。涼しくない原因を探り対策を講じることで、真夏の暑いなかでも効率的に作業ができるでしょう。
もし原因がわからない場合は、購入した店頭で相談することも可能です。空調服を購入した際に保証書がついている場合があるので、無料で修理してくれることもあるでしょう。バッテリーの消耗なのか、ファンの故障なのか原因が不確かな場合は、修理を依頼しましょう。

まとめ

正しい方法で空調服を着用しなければ、本来の効果を期待できません。作業用空調服を着ていても涼しく感じられない場合は、サイズが合っていない、またはインナーの生地が原因になっている可能性があります。また、作業用の空調服の効果を発揮させるには、素材はもちろん、性能も比較して選ぶことが重要です。空調服には保冷剤のポケットが付いているアイテムなどもあるため、用途にあわせて比較をしながら購入を検討していきましょう。