白衣と一口に言っても、実験用白衣と医療用白衣では用途や求められる機能に違いがあります。実験現場では薬品や汚れへの耐性が重視され、医療現場では清潔感や動きやすさが求められます。本記事では両者の違いをわかりやすく解説するとともに、おすすめの白衣5選を紹介します。ぜひ白衣を選ぶときの参考にしてください。
実験用白衣の特長
実験用白衣は、主に化学や生物分野の研究や実験を行う際に着用します。薬品の飛散や汚れから体や衣服を守ることを目的としており、安全性や耐久性が重視されます。耐薬品性や防汚性に優れた素材でできており、肌の露出を最小限に抑える長袖や膝丈が一般的です。実験用白衣は安全を第一に、作業効率を損なわないことがポイントです。
耐薬品性・難燃性の高い生地を使用している
実験用白衣は化学薬品や炎を扱う環境での使用を前提として設計されており、耐薬品性や難燃性の高い生地が採用されています。特に化学実験では酸やアルカリや有機溶剤などの危険物質に触れる可能性があるため、このような薬品が付着しても生地が溶けたり劣化したりしにくい加工が施されています。
また火気を扱う場面に備えて、炎にさらされても燃え広がりにくい難燃性も重要な特性です。実験用白衣は実験中の事故リスクを軽減して作業者の安全を守るために、安全性と機能性を両立した素材選びがなされています。
肌の露出が少ない袖丈・着丈になっている
実験用白衣のもう1つの特長が、肌の露出が少ないことです。長袖タイプが基本で、手首までしっかり覆うことで薬品や試薬が肌に直接触れるリスクを軽減します。また袖口にゴムがついているタイプも多く、作業中に袖が邪魔になったりものが入り込んだりするのを防げます。
さらに着丈も長めに設定されており、座った状態や前かがみの姿勢でも腰や太ももが露出しにくいです。そのため薬品の飛散やこぼれからも体を守れます。実験環境では小さな油断が事故につながるため、肌の露出を最小限に抑えたデザインは非常に重要です。
医療用の白衣の特長
医療用の白衣は患者と接する医療現場で使用されるため、動きやすく清潔感のあるデザインが重視されます。長時間の業務にも耐えられる快適性や、洗濯による耐久性なども重要なポイントです。さらに感染対策として制菌加工が施されているものや、通気性に優れた素材を採用したものなど、医療現場ならではのニーズに応える工夫も随所に施されています。
動きやすさを重視したデザインになっている
医療用白衣は医師や看護師などが日々の診療や処置をスムーズに行えるように、動きやすさを重視して作られています。たとえば腕や肩を大きく動かすことが多い現場では、ストレッチ素材やラグランスリーブが採用されることが多く、腕まわりの可動域が広く確保されています。
また立ったりしゃがんだりの動作を妨げないように、スリット入りや立体裁断が取り入れられた白衣もあります。このようなデザインにより長時間の業務でも体への負担が少なく、ストレスを感じずに着用できることが、医療用白衣の魅力です。
汚れにくい加工が施されている
医療用の白衣には、患者と接する機会が多い医療従事者の衛生管理をサポートするため、汚れにくい加工が施されているものが多くあります。代表的なものは撥水加工や撥油加工、防汚加工など、血液や体液、薬剤や食事などの汚れを付着しにくくする加工です。
汚れにくい加工は見た目の清潔感を長時間保てることはもちろん、汚れが繊維に染み込みにくくなるため洗濯時に落ちやすいメリットもあります。また汚れにくい白衣は院内感染予防の観点からも重要視されており、日々の業務でも安心して着用できます。
実験用白衣に使われる素材
実験用白衣に使用される素材は、耐薬品性や防汚性や耐熱性を重視したものが選ばれます。一般的によく使われるのはポリエステルと綿の混紡素材で、耐久性が高く洗濯にも強いです。またポリエステルの割合が高い白衣は、シワになりにくく速乾性にも優れます。
さらに薬品や火気を扱う場面では、難燃加工や帯電防止加工が施された素材も便利です。近年では軽量かつ通気性に優れた高機能素材も登場しており、快適さと安全性を両立した白衣が増えています。用途に合った素材の白衣を選ぶことが、作業の安全性と効率性を高めるポイントです。
医療用白衣に使われる素材
医療用白衣には、長時間の着用や頻繁な洗濯に耐える素材が使用されます。代表的なのは、実験用白衣と同じポリエステルと綿の混紡素材です。ポリエステルは軽量かつ丈夫で洗濯しても縮みにくく、綿は肌触りがよく吸湿性が高いという特性があります。これらの素材をバランスよく組み合わせて作られた白衣は、衛生管理が厳しく求められる医療現場にも適しています。
また最近ではストレッチ性のある素材や、防菌防臭加工が施された高機能な生地も多く採用されています。これにより医療用白衣は、医療従事者が動きやすくかつ清潔に保ちやすいです。
実験用白衣に必要な機能性
実験用白衣には、化学薬品や汚れから体を保護するための高い機能性が求められます。まず重要なのは耐薬品性です。酸やアルカリなどに侵されにくい生地の使用や、薬品が皮膚に直接触れるのを防ぐための着丈や袖口の形状になっている必要があります。
また引火や静電気による事故を防ぐために、難燃性や帯電防止性が高いことも大切です。さらに実験中の動作を妨げないように、通気性や軽さにも配慮された設計が理想的です。前開きタイプや袖口の調整機能など細部の仕様にもこだわって作られた実験用白衣は、作業効率のアップに役立ちます。
医療用白衣に必要な機能性
医療用白衣に第一に求められる機能は、清潔さです。医療現場では衛生管理が欠かせないため、制菌性や抗菌加工の白衣が役立ちます。血液や体液などの汚れを防ぐために、撥水性や防汚性もあるとさらに便利です。
加えて長時間の勤務や素早い動作に対応できるストレッチ性の高さや、シワになりにくく洗濯に強い素材は、日々の業務負担を軽減します。さらにポケットの数や収納力など、現場で使いやすいかどうかも重要なポイントです。このように医療用白衣は、衛生面と快適さと実用性のバランスがとれた設計が求められます。
実験用白衣と、医療用白衣の違いは?
実験用白衣と医療用白衣は、用途や求められる機能に違いがあります。実験用白衣は主に化学実験の現場で使用されます。薬品や炎から体を守るための耐薬品性や難燃素材が重視され、安全性に重点を置いた作りが特徴です。
一方の医療用白衣は病院やクリニックなどで使用され、清潔感や抗菌防臭加工など衛生面と快適性が重視されます。また医療用白衣は動きやすいように軽量で通気性のある素材が用いられる傾向が高く、長めの丈や厚手の生地が多い実験用白衣とはこの点でも違いがあります。
まとめると実験用白衣は安全性や機能性を、医療用白衣は清潔感や快適性を優先しています。目的に応じた白衣を選ぶことが、現場での安全性と効率性を高める鍵です。
白衣のおすすめ商品5選

白衣は使用するシーンや目的によって、選ぶべきタイプや機能が大きく異なります。以下では、医療現場で活躍するおすすめの白衣を厳選して5つ紹介します。着心地のよさや耐久性、動きやすさや収納力など比較しながら、あなたの用途にぴったり合う1着を見つけてください。
【ヤギコーポレーション(RISERVA)】R2441 ドクタージャケットL
医療現場での機能性と女性らしいシルエットを兼ね備えた長袖の白衣です。制菌加工や吸汗速乾などの機能を備えており、快適な着用感が魅力です。また工業洗濯にも対応しているため、日々のメンテナンスも簡単にできます。
胸ポケットの内側にはPHS用ポケットが付いており、業務中の利便性も考慮されています。サイズ展開はSから4Lまであり、さまざまな体型の方に対応可能です。清潔感と機能性を求める方におすすめの一着です。
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【ヤギコーポレーション(RISERVA)】R2441 ドクタージャケットL
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【ヤギコーポレーション(RISERVA)】R2141 ドクターコート(レディス)
トリコット素材という、編み物の生地の一種でタテ編みで作られた白衣です。編み生地の特性である伸縮性に優れていますが織り生地のような型崩れはしにくく、編みものと織りものの利点が組み合わさっています。
デザイン面ではダブルブレストとハイウエストのシルエットがスタイリッシュで、フロントを開けて羽織っても美しい縦長ラインを演出できます。ニットストレッチ仕様が体にほどよくフィットし、女性らしい繊細なシルエットを引き立てます。
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【ヤギコーポレーション(RISERVA)】R2141 ドクターコート(レディス)
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【ヤギコーポレーション(RISERVA)】R2691 ドクタージャケットM
スタイリッシュなジップアップデザインにより、着脱がスムーズに行える白衣です。ポリエステル100%の素材に吸汗速乾性と帯電防止機能を備えており、長時間の着用でも快適さを保てます。またSEK制菌加工も施されており、衛生面にも配慮されています。
デザインは左胸と両脇にポケットが配置され、収納力が充実しています。また袖口にはスリットがあり、動きやすさも抜群です。医療現場での快適性と機能性を追求した、メンズにおすすめの製品です。
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【ヤギコーポレーション(RISERVA)】R2691 ドクタージャケットM
【ヤギコーポレーション(RISERVA)】R2691 ドクタージャケットMのご紹介。ドクターコート(男性用)の通販サイト、ユニフォームの通販ならUniform Worldへ。ワークユニフォーム(作業着 ...
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【ヤギコーポレーション(RISERVA)】R2490 ドクタージャケットM
こちらもメンズ向けの長袖白衣で、高級感の漂う仕立てのよさが特徴です。スタイリッシュな襟と前端には手縫い風のステッチが施されており、ボタンを外して前開けで着用してもスマートな印象を与えます。実用性も高く、左胸と両脇と内側にはポケットが配置されているほか、PHSを収納できる専用ポケットもあります。
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【ヤギコーポレーション(RISERVA)】R2490 ドクタージャケットM
【ヤギコーポレーション(RISERVA)】R2490 ドクタージャケットMのご紹介。ドクターコート(男性用)の通販サイト、ユニフォームの通販ならUniform Worldへ。ワークユニフォーム(作業着 ...
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【アイトス】861313 メンズ白衣コート
ポリエステル65%と綿35%の混紡素材を使用し、なめらかな着心地と優れた耐久性を兼ね備えた白衣です。前開きですが留め具は見えない仕様になっており、作業中にものを引っ掛ける心配がありません。
ポケットも両脇と左胸についており、実用性が高い設計も魅力の1つです。サイズ展開はSから6Lまでと豊富で、さまざまな体型に対応できます。シンプルなデザインで、毎日の業務にも安心して着用できる一着です。
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【アイトス】861313 メンズ白衣コート
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まとめ
本記事では、実験用白衣と医療用白衣の違いについて解説しました。実験用白衣は主に理化学系の研究現場で使用され、薬品や汚れから身を守る耐薬性や防汚性が重視されます。一方で医療用白衣は医師や看護師など医療従事者が使用し、清潔感や動きやすさが重視されます。
また素材やデザインにも違いがあり、実験用白衣は厚めの生地と長めの着丈や袖口で、着用者の肌を守ります。対する医療用白衣は長時間着用しても蒸れない薄手の生地や、着脱がしやすいデザインが特徴的です。
実験用と医療用のどちらでも、白衣は快適かつ安全に作業できるものが求められます。白衣選びで迷っている方は、本記事で紹介したおすすめ商品をぜひ参考にしてください。